女優の沢尻エリカさん(37)が、2024年2月上演の初主演舞台「欲望という名の電車」で芸能活動を再開することが分かりました。
沢尻エリカさんは麻薬取締法違反の罪で2020年2月に有罪判決を受け、芸能活動を休止。
2023年2月を以て執行猶予が明けています。
これで沢尻さんは2度目の芸能活動復帰となります。
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沢尻エリカのプロフィール
名前:沢尻 エリカ(さわじり えりか)
生年月日:1986年4月8日
出身地:東京都
学歴:日出高等学校中退
職業:女優、歌手
所属事務所:元スターダストプロモーション、2011年4月1日よりエイベックス・マネジメント株式会社
父親は日本人、母親はアルジェリア系フランス人のハーフ。
本人曰く、さばさばとした男らしい性格とのこと。
小学校6年生の時に芸能界デビューを果たします。
初めての仕事は、『りぼん』の懸賞ページのモデルで、その後『ニコラ』のモデルとなりました。
アイドル時代の夢は女優かヘアメイクアーティストになることだったそうで、今でも写真、CM、舞台挨拶などでのメイクはほとんど自分でします。
2004年映画『問題のない私たち』で準主演を務め、映画初出演を果たしました。
そして、翌年の2005年に映画『パッチギ!』で演じた「リ・キョンジャ」役が高く評価され、数多くの映画賞・新人賞を受賞します。
2005年フジテレビ系で放送の初主演ドラマ『1リットルの涙』での演技が高く評価され、2006年エランドール賞・新人賞や、第43回 ゴールデン・アロー賞・新人賞を受賞し一躍時の人となりました。
沢尻エリカの出演作品
<映画>
『パッチギ!』、『手紙』、『クローズド・ノート』、『ヘルタースケルター』、『新宿スワン』
<テレビドラマ>
『1リットルの涙』、『タイヨウのうた』、『ファースト・クラス』、『ようこそ、わが家へ』
沢尻エリカの「別に」騒動
沢尻さんは(当時21)が2007年9月29日、
東京・有楽町の日劇2で主演映画「クローズド・ノート」の初日舞台あいさつに出席した際に、
壇上で終始腕組みしたまま不機嫌な態度を隠さず、
司会者である富永美樹が「印象に残ったシーンは?」と質問すると
「特にないです」と言い放ち、
クッキーを焼いて現場に届けたエピソードを聞かれると
「別に」と答えました。
腕を組みっ放しの主演女優にその後マイクが向けられることはありませんでした。
当然のことながら、この一件は世間から猛バッシングを浴びることになり当時の所属事務所であるスターダストプロモーションからは2009年9月30日を以て契約を解除されてしまいます。
結果として芸能活動も一時休止に追い込まれてしまい、逃げるように海外へ出て行くことになります。
沢尻エリカ最初の芸能活動復帰
2011年4月1日、沢尻さんはエイベックス・マネジメント株式会社と業務提携契約を締結。
2012年の主演映画『ヘルタースケルター』で女優業に復帰しています。
この作品が5年ぶりの主演映画となり、初めての激しい濡れ場を演じて日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞しました。
沢尻エリカ薬物事件
沢尻さんは2019年11月16日、
東京都目黒区の自宅マンションで、
MDMAの粉末約0・2グラムとLSDを含む紙片と液体計約0・7グラムを所持したとして逮捕起訴されました。
合成麻薬を持っていたとして麻薬取締法違反の罪に問われた沢尻さん(当時33)に対し、
東京地裁の瀧岡俊文裁判官は2020年2月6日、懲役1年6カ月執行猶予3年(求刑懲役1年6カ月)の判決を言い渡しました。
初公判で沢尻さんは、仕事の関係者や家族に負担をかけたと謝罪した上で、
女優への復帰について「考えていません」と発言していました。
検察側は、沢尻被告は19歳のころから違法な薬物を使い、再犯の恐れが高いと追及。
対して弁護人は薬物への依存度は低く、治療を受けて再犯防止のための措置をとっていると訴えていました。
沢尻さん(当時33)の初公判で、19歳から違法薬物を使用していた事実が明かされると、
ネット上でも「『別に』の時はもうラリってたのか…」と、いまだに謎が多い同被告の過去の騒動を蒸し返すなど衝撃が広がりました。
沢尻さんが違法薬物に手を染めたという19歳当時は2005年。
女優としての出世作・代表作として高い評価を受けている映画「パッチギ!」が公開され、
主演ドラマ「1リットルの涙」がフジテレビ系で放送された年で、両作品で数々の賞を獲得する飛躍の年でした。
参考:MDMA・LSDとは
MDMAは、俗に「エクスタシー」、「アダム」、「X」とも呼ばれる覚醒剤と似た化学構造を有する薬物で、化学的に合成された麻薬(いわゆる合成麻薬)の一種です。
薬理作用は、視覚、聴覚を変化させる作用があり、幸福な気分になったり、他人に対する親近感が増したりするといわれていますが、その反面、不安や不眠などに悩まされる場合もあります。
また、強い精神的依存性があり、乱用を続けると錯乱状態に陥ることがあるほか、腎・肝障害や記憶障害などの症状も現れることがあります。
またLSDは、MDMA同様に合成麻薬の一種で規制の対象とされ、水溶液をしみこませた紙片、錠剤、カプセルなどがあり、経口又は飲み物とともに飲むなどして乱用されています。
LSDを乱用すると、幻覚、幻聴などの強烈な幻覚作用が現れます。
特に、幻視作用が強く、ほんのわずかな量だけで、物の形が変形、巨大化して見えたり、色とりどりの光が見えたりする状態が8~12時間続きます。
また、乱用を続けると長期にわたって精神分裂などの精神障害を来すこともあります。
沢尻エリカ3年半ぶり2度目の芸能活動復帰作
沢尻さんがアメリカ演劇を代表する劇作家テネシー・ウィリアムズの名作「欲望という名の電車」の同名舞台(2024年2月10~18日まで東京・新国立劇場中劇場、同22~25日まで大阪・森ノ宮ピロティホール)に主演することになったと所属するエイベックス・マネジメントが報じました。
これまで数々のドラマや映画で圧巻の演技を披露してきましたが、舞台への出演は初めてとなります。
2020年2月に懲役1年6月、執行猶予3年の有罪判決が確定した後も、所属事務所のエイベックス・マネジメントは沢尻さんへの支援を継続していました。
彼女の非凡な才能を見越していたのでしょう。
薬物事件における初公判では女優復帰を否定していましたが、関係者によると「沢尻さん本人も猛省をし、この約3年半の休業は、自分自身としっかり向き合って静かに過ごしていたようです。
自身の今後の進むべき道を現在の事務所関係者と共に考えて、今回舞台での女優業を再開することにしたと聞いてます」と代弁してます。
沢尻エリカの復帰作・舞台「欲望という名の電車」とは
この舞台「欲望という名の電車」はアメリカ演劇を代表する劇作家テネシー・ウィリアムズの作品で、1947年にブロードウェイで初演されました。
51年にはヴィヴィアン・リー、マーロン・ブランドの出演した映画が公開されて世界的に大ヒットした作品です。
舞台は米国南部のニューオーリンズ。
同性愛、少年愛、レイプといった衝撃的な内容を含むストーリーで妹の夫でポーランド系労働者のスタンリー(伊藤英明)と反発しながらも、幸せをつかもうとする上流階級出身のブランチ・デュボア役を沢尻さんが演じます。
物語には隠していた過去の秘密が暴かれ、ブランチの精神が壊れていく様も描かれており、沢尻さんの演技が注目されます。
沢尻さんが演じるブランチ役は、日本でも杉村春子さんや大竹しのぶさんといった名優が挑んだ役です。
演技力が求められるだけに、演技巧者の沢尻さんにとっては成功すれば『沢尻ここにあり!』を証明できる絶好の舞台になります。
ただ、この作品はテーマこそ重いですが、過激なシーンが売りではなく、そのシーンに伴う心の深い部分を表現できるかという演技力が求められ、初舞台・初主演で挑戦するには、ハードルはかなり高いと思われます。
ですが、そういうものにあえて挑戦するところに、沢尻さんらしさを感じます。
まさに自らを男らしい性格と言ってのける所以です。
今回は彼女にとってこれから舞台女優としてやっていけるのかどうかの試金石なのでしょう。
本人も既に体調管理や役作りに取り組んでいて、何としてもここで成功して映像世界でも復帰を目指すシナリオを描いているようです。
ですが、そんな彼女の思惑とは裏腹にネット上では
《もう官能的な役じゃないと注目されにくいからね。役の幅が限られてますね。いつまでもつか》
《こういう役からしか復帰できないんだろうなと思う。大丈夫ですか? いろいろと…》
《沢尻さんは芸能界では孤高に見えただけでブランチの孤高のお嬢とは全く違う。ものすごい演技力が必要になる役です。やり遂げたらすごいけど理解できるのかな、ブランチを》
などと、厳しい意見も散見されます。
負けん気の強い沢尻さんには、そんな戯言などものともせず、観客から思わずスタンディングオベーションが出るような素晴らしい舞台を目指してもらいたいものです。
沢尻エリカの復帰を後押しした恋人の存在
恋愛経験の豊富な沢尻さんですが、現在は人気眼鏡店を営む長瀬智也似のイケメンA氏と交際中です。
女優復帰の後押しになったのは、その恋人であるA氏で、彼女にとってその存在は大きい様子。
彼は「エリカのやりたいように、好きなことをして生きたらいい」という考えです。
器の大きな方ですね。
女優業をもういちどやりたいとなった時は、口出しせず、陰ながら応援していく気持ちを固めたとか。
また彼は
「正直、いつ結婚してもいいですよ。明日でもいいです。
あちら(沢尻さん)の仕事具合とかのタイミングとかもありますし。
彼女の仕事のことはよくわかりませんけど、いろんなところ
から、お仕事のオファーはあるみたいで」とのこと。
まさにラブラブですね。
まとめ
これまで薬物に溺れながらもそこから懸命に立ち上がって来た沢尻さん。
今回も彼女の芸能活動への復帰に対する並々ならぬ熱意を感じます。
沢尻さんの女優復帰を見越してオファーを検討してきた業界関係者は多いので、本格的に活動を再開すれば、オファーは続々と舞い込むであろうと言われています。
彼女ならたとえどんな難しい役柄であったとしても、きっと今回の舞台を成功させ、芸能活動を復帰させることでしょう。
和田アキ子さんも番組「アッコにおまかせ」の中で「応援してあげたい」と沢尻さんにエールを送っています。
そんな沢尻さんの動向を今後も見守っていきたいと思います。