愛知県東郷町の井俣憲治町長のパワハラ、セクハラが明らかになりました。
11月16日には会見を開き、この会見での発言も言い訳のようだと問題になっています。
27日には、不信任決議案を審議される議会が開かれるそうですが、どうなるのでしょうか。
井俣町長のパワハラ、セクハラについて詳しく見ていきましょう。
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井俣憲治町長の経歴
1966年10月28日生まれで、2023年11月現在57歳です。
音貝小学校、東郷中学校、東郷高等学校、愛知大学法学部を卒業。
元新日本証券株式会社、元株式会社日栄に勤務後、議員になります。
東郷町長に就任したのは2018年で、2022年5月に町長に再就任しました。
家族構成は、妻と息子がいるそうです。
事件の経緯は?記者会見は言い訳だらけ?
パワハラがあったという事実が明らかになったのは、町の幹部職員が全職員約230人に実施した非公式のアンケートです。
井俣町長のパワハラは以前から問題となっていました。
職員は副町長に調査を求めましたが、8カ月以上たったが何も対応がなく、アンケート調査を行うことにしたそうです。
このアンケートでは、約半数の回答者が町長からパワハラを受けた、見たと答えたそうです。
パワハラを受けたことも見たこともないと答えたのは、たった8人でした。
それを受け、11月16日に井俣町長は記者会見を開きました。
この会見で井俣町長は、問題となっている音声は自分のものであり、発言についても不適切なものがあったと認め、謝罪をしました。
「本町のみなさまの幸せ、福祉のために精一杯尽力していただいている職員のみなさん、そして日ごろから行政を信頼し本庁でお暮しいただける本町の皆様、ご関係の多くの皆様ににご迷惑、ご心配をかけたこと心からお詫び申し上げます。」
「わたくしの軽率な言動により、心を痛めた職員の皆様に改めて深くお詫び申しさせていただきます。本当に申し訳ありませんでした。」
このように井俣町長は自身の行動について謝罪しています。
しかし、「会話の雰囲気や語気が重要」とも発言しています。
職員間もアットホームな雰囲気で、冗談が言い合えるような環境で、井俣町長は、職員とフレンドリーに接し、場を和ませたいという気持ちがあったといいます。
今回のパワハラとして問題となった発言は、そういう気持ちから冗談で発言した言葉だったといいます。
「ばか」「あほちゃうか」という発言は「お笑いの突っ込みのような感じだった」と述べていました。
11月27日には、井俣町長の不信任決議案を審議するために請求されていた町議会の臨時会が開かれる予定です。
不信任決議案が可決されれば、12月10日以内に議会を解散するか、失職するか、井俣町長は判断する予定です。
パワハラの実態は?
明らかになったパワハラの実態を見ていきましょう。
パワハラ発言は?差別的な発言も!?
具体的にどのような発言があったのでしょうか。
会議の場では、職員に対して「お前ぐらいだ、そんなアホ。仕事しなくても同じ給料なのお前らだけだって」と発言があったそうです。
「今、〇〇君がやってる仕事さぁ、パートのおばちゃんだってできるんじゃない。パートのおばちゃんと同じ価値しかない。お前ら定年するまで、ずっと異動なしにしてやるぞ。全員10月に飛ばしてやろうか」
「お前、本当に頭悪いな。」
「三流大学以下のやつばかりだ」
これは学歴差別の発言だととれます。
「死ね」「殺すぞ」という発言もありました。
この言葉は、冗談には思えないと会見で記者から指摘されていましたが、これについても冗談のつもりだったが、不適切だったとしています。
会見後にも、新しい証言がありました。
それは、手術を控えた職員に対するものです。
その職員に対し「死んだら香典いくらくらい?」「保険入ってるんか?」と発言していました。
井俣町長は、これは職員に対する冗談を交えた激励だといいます。
また、机を蹴り上げられたという職員もいました。
このようなパワハラが常習的に行われていたそうです。
女性職員に対するセクハラ
セクハラに対しても、井俣町長は冗談のつもりだったといいます。
病気休暇に入る女性に対して「いつ巨乳になって帰ってくるの?」という発言をしています。
井俣町長はこの女性とは冗談が言えるような仲で言った発言としています。
「彼氏はいるのか?」といったような発言があったそうです。
また、着ぐるみを着た女性職員に、「着ぐるみごしだからセクハラじゃないよな」と言い、女性職員に抱きついたこともあったそうです。
入っているのが男性か女性かもわからない状況での行動だったため、セクハラかどうかは受け手の問題で、現状では井俣町長はセクハラと認識していなかったといいます。
世間の反応
井俣町長のパワハラ、セクハラに対しては、やはり批判する声が多いです。
また、会見での発言も言い訳のようだという声が多かったです。
まとめ
愛知県東郷町の井俣憲治町長のパワハラ、セクハラについてが、職員の独自のアンケートによって明らかになりました。
アンケートでは約半数以上の職員が、パワハラを受けた、見たと回答していました。
これを受け、井俣町長は会見を開き、自身の行動について謝罪しました。
しかし、「冗談のつもりだった」というような発言もしています。
パワハラ・セクハラ問題、それに対する井俣町長の会見には批判的な意見が多いです。
井俣町長の処分や、今回の事件を受けてのパワハラ・セクハラの対策など、これから注目したいですね。