例年ではないくらい今年は全国で熊の目撃情報や人的被害が相次いでおります。
そんな中、新潟県の「にいがたクマ出没マップ」が話題にあがりました。また熊の駆除に対して自治体に寄せられる「苦情の電話」にも注目が集まりました。
今回はそんなクマの駆除のニュースを深掘りしてみました。
にいがたクマ出没マップ
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こちらが、新潟県がまとめている「クマ出没マップ」です。この尋常ではない“出没ぶり”は一目瞭然ですね。
県内の目撃情報や痕跡情報を地図上に丸印で記してるのですが、2023年度は丸が多すぎて、とにかく多いと言うのが伝わってくます。
これではどこに居てもクマに遭いそうですね。目撃・痕跡の件数は1157件。このうち人身被害件数は8件(9人)に上るということです。
新潟県に限らず、日本全国でたくさんの熊が出没しています。その為、各自治体も必要に応じて熊の駆除を行なってるのですが、その駆除に対して苦情の電話が多数寄せられていて、業務に支障が出ている自治体もあると言います。
クマからのクレームの様な電話
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クレームの内容ピップアップ
クレームの内容をピックアップしてみました。
・殺処分するな
・熊がかわいそう
・納得できない
・税金泥棒
・役場を辞めろ
・なぜ殺すんだ
といった内容がほとんどで、なかには感極まって泣きだしたり、『クマと一緒に死ね』というのもあったそうです。
気になったクレーム
・武器を使うのは卑怯だ!
・素手で対応しろ!
・自治体「ルールにのっとってやってます」抗議者「ルールは破るものでしょ!」
といった理不尽なものもあったそうです。
これに対してX(旧Twitter)では、それはもうクマが電話してるんじゃないか?などの声が多数上がってました。
【仮説】
— まさ@資格勉強中の30代教師 (@masa_shikaku22) November 15, 2023
クマ駆除にクレームの電話を入れている犯人が分かりました。
※画像は拾い画を使わせていただいています pic.twitter.com/L2RKWzeUrH
【新潟】クマ駆除に苦情電話が殺到「武器を使うのは卑怯だ」「素手で対応しろ」←もうこれクマが電話してるだろと話題に https://t.co/5XfnvoVNqz
— ハム速 (@hamusoku) November 14, 2023
自治体「ルールに則り駆除しています」
— ゆるふわ怪電波☆埼玉 (@yuruhuwa_kdenpa) November 9, 2023
抗議者「ルールは破るもんでしょ!」
クマのおかげで人間のヤバい奴が炙りだされてるの草
この電話してるのは病気の方たちでしょ
別の意味で行政の支援が必要だと思う… pic.twitter.com/ftGdbhLnle
秋田県に寄せられたクマ駆除への苦情電話
— io302 (@io302) November 9, 2023
『納得できない』
『クマを殺す必要はなかった』
『税金泥棒』
『役場を辞めろ』
『クマと一緒にしね』
ワクチン反対の人達も医療機関にこういう電話してくるけど、こんなの1時間以上も電話受けてたら仕事にならない。#グッドモーニング pic.twitter.com/8N91ri5mDT
クマの駆除に抗議の電話30件
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なかには、1人で北海道や秋田県に30件もの抗議の電話をかけた女性もいるようです。
彼女の主張
・当たり前のように馬鹿みたいに(クマが)来たら殺す、それしか出来ないのか?
・野生の生き物は癒してくれる。
・クマは怖い汚い恐ろしいというイメージを植え付けられている。
・クマは悪者じゃない。
・人間がクマのテリトリーを侵している。
・山に近いところに住んでる人は番犬を飼えばよい。
とのことですが、この女性がどこの誰かはわかりませんでした。ですが、話の中で
「私は実際は都市部に住んでる。農村部に住んでクマの被害に怯えてる人の気持ちもわからないところもある。」
と言ってるので、それで抗議の電話30件はいかがなものだろうと思います。
この様なクレームを受ける自治体の担当者も大変なようです。
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こういったクレームに対して秋田県では佐竹敬久知事が定例記者会見で「(クレームの電話は)すぐ切ります。これに付き合ってますと仕事ができません。業務妨害です」と発言。
別の記者会見でも「(この様な電話をかけてくる人は)感情論が多い。理解を得られるように国が行動をとってほしい」と、自治体としてこれらの抗議に毅然とした態度で対応する意思を表明し、クレームは減っていったようです。
クレームする事自体は決して悪いことでないと思います。しかし感情的にならず、自分が伝えようとしている言葉を今一度考えてから伝えてみてはいかがでしょうか?
世間の声
「苦情を寄せる人の多くは名乗らない。会って要望を伝えるわけでもなく、資料も受け取ろうとしない。一方的に話す方が多い。」
— こんでんえいねんしざいほう (@hiroju5555) November 7, 2023
名乗ったり、顔を合わせて意見する勇気もなく、資料を受け取り、熊問題を本気で考えるワケでもなく、一方的に攻撃するだけなのは………ズルい。
https://t.co/ZqTdTMXDE8
クマ駆除のクレームって、思った以上に誹謗や意味不な感情論多くて、本当にヒドイな。 pic.twitter.com/we2qJTPu3E
— のぼぼん(º∀º)@ただの顔文字 (@magamitouru) November 9, 2023
その地域に住む人間の命よりくまさんの命が重いと思っているようなので、離れた地域で理想論を述べるだけじゃなく、ご自分たちで実行してくまさんを守ってあげて欲しいです。 協会ということですから複数人いらっしゃるでしょうから、出没情報のある地域にそれぞれ移住できるんじゃないでしょうか。 被害地域に住んで、出没情報が出たら駆除される前にご自分たちで手を引いてくまさんを森に帰してあげてください。 本当に自分たちの理論が可能であると実践して示して欲しいです。
クマの人里への出没の原因に人間活動が影響しているのはそりゃあそうでしょう。 その上で、人間は人間を特別扱いしますからクマ対人間の骨肉の争いになるのは自然でしょう。 ただ気になるのは、環境破壊に至る経済活動を指示した人間も、クマ退治にクレームを入れる人間も、クマ退治にクレームを入れたであろうと思われた人々にクレームを入れる人も、みんな恐らくクマ出没現場から離れたところに普段いるような。 クマと現地の方の頭越しに空中戦が行われております。
ただただ「匿名」を利用した迷惑行為でしかないので、もしかしたら「市町村」への苦情も「保護団体」への苦情も、もしかしたら同じ人間が一定数いるかもしれないと考えてしまう。 鳥獣害の対応は、その市町村に任せて外野は黙っているのが一番かと。 それでも野生動物を助けたいなら一時的な支援ではなく自分たちで野生動物を管理するくらいの気持ちでやってほしい。
かわいそう理論は現状のクマ被害をちゃんと客観的に見て言っているのか疑問です。 叩きと捉えるのは勝手なんですがクマを保護して人間と共存出来ると思っているんですよね。 口でかわいそうだけじゃなくどう共存出来る方法があるのかを示してもらいたい。