【パワハラ】宝塚伝統のイジメとは? 「悪質で強烈に酷い」実態と杜撰な歌劇団の対応!?

昨年2023年9月に発生した宝塚歌劇団所属の劇団員有愛きいさんの転落死問題。

2024年2月27日に被害者遺族であり、同劇団に所属する双子の妹の一禾あおさんからの訴えが

記者会見の場で代理弁護士の口から読み上げられました。

有愛きい・一禾あおのプロフィール

出典:宝塚歌劇公式HP

有愛きいのプロフィール

  • 芸名:有愛 きい(ありあ きい)
  • 本名:井上 奈美(いのうえ なみ)
  • 生年月日:1998年4月22日 (当時25歳)
  • 出身地:京都府京都市
  • 在籍・役宙組・娘役
  • 初舞台:「Dramatic“S”!」(2017年4月公演)
  • 出身校:ノートルダム女学院高校
出典:宝塚歌劇公式HP

一禾あおのプロフィール

  • 芸名:一禾 あお(いちか あお)
  • 本名:井上 茉美(いのうえ まみ)
  • 生年月日:1998年4月22日 (現在25歳)
  • 出身地:京都府京都市
  • 在籍・役雪組・男役
  • 初舞台:「THE ENTERTAINER!」(2016年3月公演)
  • 出身校:ノートルダム女学院高校

姉妹そろって宝塚歌劇団に所属していますが、

妹である一禾 あおさんは1期先輩になる102期生であり、姉の有愛 きいさんは1期後輩の103期生です。

一禾 あおによる訴えと事件概要

被害者遺族の訴え

訴えの要約

劇団入団時に制約する【パワーハラスメントは一切行わない】という部分が日常的に破られている

在籍している身から見てもあまりにも【悪質で強烈に酷い行為】を姉が受けていた。

劇団は第三者の意見を聞き入れず無視している。

パワハラ・いじめを行った者は「生徒」である以前に社会人であり宝塚歌劇団は「企業」である。

あいまいな言葉で時間を延ばさないでほしい

私は遺族として、大切な姉の為、今、宝塚歌劇団に在団している者として想いを述べます。

いくら指導という言葉に置き換えようとしても、置き換えられない行為。それがパワハラです。

劇団員は宝塚歌劇団が作成した【パワーハラスメントは一切行わない】という誓約書にサインしています。

それにもかからわず、宝塚歌劇団は、日常的にパワハラをしている人が当たり前にいる世界です。

その世界に今まで在籍してきた私から見ても、姉が受けたパワハラの内容は、そんなレベルとは比べものにならない悪質で強烈に酷い行為です。

厚生労働省のパワハラの定義を見れば、姉が受けた行為は、パワハラ以外の何ものでもありません。

宝塚は治外法権の場所ではありません。宝塚だから許される事など一つもないのです。

劇団は今に至ってもなお、パワハラをおこなった者の言い分のみを聞き、第三者の証言を無視しているのは納得がいきません。

劇団は、生徒を守ることを大義名分のようにして、パワハラを行った者を擁護していますが、それならば、目撃したパワハラを証言してくれた方々も、姉も同じ生徒ではないのですか。

そもそも【生徒】という言葉で曖昧にしていますが、パワハラを行った者は、れっきとした社会人であり、宝塚歌劇団は一つの企業です。

企業として、公平な立場で事実に向き合うべきです。

スケジュール改革や、各種改善策に取り組んでいるような発表をしていますが、姉の死を軽視し、問題を曖昧化しているとしか思えません。

これ以上姉と私たち遺族を苦しめないでください。

姉は体調を崩している訳でも、入院している訳でもありません。

二度と帰ってきません。

姉の命の重さを何だと思っているのでしょうか。

劇団は、「誠意を持って」「真摯に」という言葉を繰り返して、世間にアピールしていますが、実際には、現在も遺族に誠意を持って対応しているとは思えません。

これ以上無駄に時間を引き伸ばさないでください。

大切な姉の命に向き合ってください。

引用元:よろず~ニュース

事件の概要

自宅マンションにて転落死していた有愛きいさんは、日常的にパワハラ・いじめを受けていたといわれています。

主犯と言われているのはそれぞれ宙組に所属する四名です。

松風輝(まつかぜあきら) 宙組団長
芹香斗亜(せりかとあ) 宙組トップスター
花菱りず(はなびじりず) 宙組娘役
優希しおん(ゆうきしおん) 宙組男役

宙組のトップたる団長やトップスターによるいじめとなると、

宙組の内部で異常に対する感覚がマヒしていたかもしれません。

罵倒やヘアアイロンによるやけどなど、遺族側は計15件のパワハラがあったものと訴えています。

宝塚歌劇団の対応

パワハラ・いじめの事実に関して、遺族側は代理弁護士を立て事実確認を行っています。

2024年1月24日、回答書にて劇団幹部や上級生の行為についての事実に回答しています。

ですが15件の事象の内、パワハラと認めたのは半分以下の7件

残りの6件は一部を否定しており、2件に関しては完全否定しているとのことです。

  1. 有愛きいさんが断ったが、上級生がヘアアイロンで髪を巻き、額にやけどを負わせた。
  2. やけどを負わせた上級生が、真摯(しんし)な謝罪をしなかった。
  3. 髪飾りの作り直しなど、深夜に及ぶ労働を課した。
  4. 新人公演のダメ出しで人格否定のような罵倒を行った。
  5. 週刊誌の報道後、上級生が詰問し、過呼吸の状態に追い込んだ。
  6. 劇団幹部がヘアアイロンやけど事件を「全くの事実無根」と発表した。
  7. 劇団幹部が睡眠時間が1日3時間程度しかとれないような極めて過酷な長時間労働を課し、過大な要求をした。
  8. 宙組幹部が「振り写し」の復活により一層過大な要求をした。
  9. 宙組幹部が「お声がけ」の復活により一層過大な要求をした。
  10. 演出家が怠慢や不備により、到底対応不可能な業務を課した。
  11. 宙組幹部が配役表の事前開示に関し、2日連続で執ような叱責を行った。
  12. 宙組幹部が「振り写し」に関し、大声で宙組の組員の前で叱責を行った。
  13. 宙組幹部が「下級生の失敗はすべてあんたのせいや」などの叱責を繰り返した。
  14. 宙組幹部が幹部部屋で大声で叫び、威圧的な言動を行った。
  15. 宙組幹部が「お声がけ」に関し、詰問や叱責を続け、罵倒した。

この完全否定に関しては1のヘアアイロンによるやけどの件も含まれています。

ヘアアイロンやけど事件に関して

出典;宝塚歌劇公式HP

有愛きいさんが所属していた宙組の上級生の天彩 峰里(あまいろ みねり)が行ったとされるいじめ行為。

2021年7月に行われた宙組公演「シャーロック・ホームズ―The Game Is Afoot!―」にて

髪型の作り方と称しヘアアイロンを有愛きいへ無理やり押し付けたといいます。

宝塚歌劇団の機関誌「宝塚GRAPH(グラフ)」11月号にて

遺族側が加害者として名前を出された彼女が、インタビューを受けており、

ヘアアイロン絆創膏の持参を茶化すような形で答えたことで改めて問題となっています。

被害者遺族は、転落死事件以降に発行された機関誌での内容として不適切な内容であり、

また加害者としての意識の欠如に憤慨しているといいます。

一禾あおさんの話ではこういったいじめ・パワハラは日常的に行われているとのこと。

多くのバラエティ番組で宝塚音楽学校時代の壮絶なエピソードが出ている現状を考えると、

おそらく掘り返せば現劇団員間でも、歴代のトップスターたちにも出てくる問題だと思われます。

世間の反応

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